マザー・スぺリアーの後、ウェイン・クレイマー登場。1曲目の Brought a Knife... に続くのは、Great Big Amp という曲で、歌詞もサウンドもものすごくカッコいい。「MC5のウェイン・クレイマー」の歌。
俺のデカいアンプ
俺のデカいサウンド
思いっきりラウドにやってやる
絶対 音量下げたりしないぜ
100ワットのパワー
全開にして
このデカいアンプで
世界を征服してやる
さすがに3回目ともなると、Nelson Algren Stopped By のスポークン・ワードの歌詞も呑み込めてきて、そのシリアスなフリー・ジャズ・サウンドとは裏腹に歌の内容は大爆笑だとわかった。
帰国後マーガレットから来たメイルによれば、今ではセットの中程でキック・アウト・ザ・ジャムズ、ラマ・ラマ・ファ・ファ・ファ、ルッキング・アット・ユウから成るMC5メドレーを挿入しているそうだ。彼のホームページのメッセージ・ボードで展開された、パワー不足云々のディベートを考慮したのだろうか。ウェインはどういう気持ちで昔の音楽に逆戻りしているのだろう。 意外と楽しんでいるのだろうか。MC5ファンとしては、それが聴けなかったことはやっぱりとても残念だけれど。自分にとっては、Christiana, Pillar Of Fire など、スローだが力強いメロディ・ラインを持つとても好きな曲が入っているこのセットは、3回聴いても全然飽きなかった。
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