リサが15曲目の I Believe To My Soul を歌い終わったところで、アーケストラとデビッド・トーマスが同じステージに上がり、Starship を共演した。2つのグループがいっしょに演奏したのはこの1曲にとどまったが、この夜のハイライトは何と言ってもこれだった。第1部・第2部と何らスピリットを分かち合うことなく演奏した2つのバンドが今、同じステージで入り乱れ、叫び、歌い、楽器を鳴らし、かつての連帯感を取り戻す。今にもばらばらに空中分解しそうでしないフリー・フォームのスペース・ジャム。
プレイヤー達の間を縫って、ステージを往復するウェインがマイクに向かってラップを叫べば全員が呼応する。デビッド・トーマスは巨体を揺らしてアボリジニの民族楽器の音色を思わせる声で咆哮し、トーマス自体がデッカイひとつの楽器みたいだ。 ディック・マニトバを捜したら、後方でタンバリンを手に、最初は少し戸惑っているみたいだったが、やがてリラックスしていた。
スター・シップに同乗したこの2つの楽隊がどういう終着を迎えるのか想像もつかなかったけれど、奇跡のように、彼らはラーの待つ土星に無事軟着陸したのだ! 盛大な拍手に送られ、プレイヤー達は1列で退場した。

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