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7時半開場だったので7時45分頃会場に行ってみると(上方に見える時計は狂っている)、このように黒山の人だかりで驚く。ここはオックスフォード・ストリートという、ロンドンでも最も人通りの多い目抜き通りで、道行く人々も不思議そうに見ていた。予定が変わり開場は8時過ぎになるということで、私のようなゲストリスト組も、抽選でチケットをゲットできた人も、全員寒風吹きすさぶ中じっと開場を待った。この列で偶然日本人の女性2人と知り合った。ロンドンの英語学校に通う森景子さんと園田友里さんという方で、NME に載ったこのイベント告知を見てフリー・チケットを入手できたそうだ。「ボーカルはどうするんですかね」「ゲストが代わりばんこに歌うみたいです」「エッ、じゃあ、カラオケ状態!」そのフリー・チケットを頂いてきたので先日このサイトの更新遅延の言い訳のグラフィックに使用させてもらった。(下)葉書大のカードで、裏面を見るとリーバイスとシンチ(リーバイスのショップ)の協賛になっていた。 |
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開場して階下に降りると中は既に人でごった返していて、Beachbuggy という前座バンドのライブが始まっている。このライブの前と後ろのDJは、プライマル・スクリームのマニだった。入場者はファンとプレスとリーバイス関係者合計300名ということだったけれど、服装からするとみんなファンみたいに見える。凄い混雑の中、それでもどうにか同志フランソワ・ホスタルを探し出すことができた。周りには彼がゲストリストに載せた、ヨーロッパ各国から集まった他の友人達が控えていた。皆スジガネ入りのMC5ファンで、1人1人と挨拶する。日本から来た紅一点の私は大変にモノ珍しがられたのだった。 |
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前座のビーチバギーが終わると、皆じりじりとステージ前に集まって来る。ミッシェル・ガン・エレファントなどのライブでは用心して一番後方に立つ私なのに、この時は何も考えずに最前列の、ウェインの前とアタリをつけた場所に立ってしまい、後でモミクシャになって大変な思いをした。
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やがてバンドが現れる。リズム・ギターにヘラコプターズのニッケ を伴ったMC3。ホーン・セクション2人が加わっている。3枚目のアルバム「ハイ・タイム」でホーンを担当した、チャールズ・ムーア「教授」とバジー・ジョーンズである。会場全体からオーディエンスのタダならぬ興奮が感じられ、私も心臓が破裂しそうになって、この時点でウェブサイト管理者の責務を全く忘れてしまい、そのため今回は我ながらロクな写真が撮れていない。しかも最初に立った位置から全く動けなかったために撮影アングルが同じで、同じような写真ばかりで申し訳ない。
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デニス・トンプソンの激烈なドラムでフレッド・スミスの遺作、"Skunk (Sonicly Speaking)"に突入する。冒頭のリフをウェインが弾き始め、あっ、この音だ!と思った瞬間興奮してもう何がなんだかわからなくなってしまった。
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スカンクはウェインが歌い、2曲目の "Gotta Keep Movin'" はニッケが、3曲目の "Shakin' Street" はマイクが歌った。この後4曲目の "Tonight" で、ダムドのデイブ・ヴァニアンが登場したのだが、そこで撮影禁止といろんな所に書かれていたのを思い出し、折しもここでガードマンの黒服の男性が目の前に立ってしまったため、ヴァニアンの写真は1枚もないのである。残念。 |
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ダムドは何回も来日しているけれど一度も足を運んだ事はないのでデイブ・ヴァニアンをライブで見るのは初めてだったが、リーゼントをキメた華のあるパフォーマンスがよかった。
今から四半世紀も前にダムドが登場した時、Damned Damned Damned に衝撃を受け、「何だかワケがわからねェが胸が騒ぐ」という歌詞そのままに、真夜中に何度も何度も" New Rose "に針を落とした事を思い出し、今そのボーカルがすぐ目の前でMC5を歌うのをロンドンの小さなクラブで聴いているということがとても不思議な巡り合わせに思えた。ヴァニアンは"Tonight"/ "Looking at You" / "High School" の3曲を歌って退場。
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