The Racketeers (Nov. 2000) UK issue: Track Records TRK1004CD
US issue: MTR-01
  1. Chewed (James/Kramer)
  2. Christiana (James/Kramer)
  3. Trouble Bones (James/Kramer)
  4. Prisoner Of Hope (James/Kramer)
  5. Tell A Lie (James)
  6. Czar Of Poisonville (Kramer)
  7. I Want It (James/Kramer)
  8. All Fired Up (Kramer)
  9. Blame It (James/Kramer)
  10. Nuts About You (Kramer)
  11. I Fall (James)
  12. Ooh Baby (James/Kramer)
MC5、ザ・ダムド、ポリス、ブロンディ、ガンズ・エンド・ローゼズが集結という、豪勢なラインアップで制作された当アルバム。ボーカルは、ウェインとブライアン・ジェイムスが交代で担当している。歌詞がついていないので今一つおぼつかない部分もあるが、こういうメンバーのこのような作品における歌詞の重要性は高いと思う。(ウェインとジェイムスが全てのソングライティングを担当した。)渋く枯れ、しかし今なお燃えるヴェテラン・ロッカーの叫びを聞け。

2.Christianaは、実在のCNN女性レポーター、クリスチアナ・アマンパーへのオマージュ。アマンパーは、ジャーナリストとして数々の賞を受賞した戦地レポーターである。戦場となった世界各地の国名・地名を折り込み、地理的広がりとストーリーを持った内容が面白い、チャック・ベリーの時事解説版である。4.Prisoner Of Hope :これが50歳をとっくに越えたロッカーの叫び声と思うと嬉しくなる。6.Czar of Poisonville この終末的サウンドは圧倒的。「ブレード・ランナー」のサウンド・トラックそのもの。ウェインは最近テクノとデジタル・サウンドを駆使した曲を実験的に創作しているとクレイマー・レポートにもあった。

この Mad For The Racket というプロジェクトに関しては、クレイマー・レポートに詳しいので、そちらを読んで欲しい。イギリスのトラック・レコードによるリリースはいわばテスト・マーケットであり、初回限定2000枚がプレスされ英国及びヨーロッパでに配給されただけだったが、大きな反響があったのを受けて、アメリカで2001年10月リリース。(右はイギリス盤のジャケット)日本でもアメリカ盤の輸入盤が販売されているのを渋谷HMVで見た。また、アマゾンの日本サイトからも購入できる。