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Purity Accuracy: The Album (2005) Easy Action Recordings Ltd. EAR008
2005年2月、MC5とサン・ラー・アーケストラの公演を観に行った際、ロイヤル・フェスティバル・ホールのバックステージで、MC5ボックス・セットをリリースしたイギリスのレーベル、イージー・アクションのカールトン・サンダーコックに会った。ボックスからのコンピレーション盤を企画しているが、編集してみないか、という。値段の高いボックスを買うつもりはないが、そこから選曲したコンピ盤なら聴いてみようか・・・というニーズを期待しての企画らしかった。あまり自信はなかったけれど、結局引き受けることになり、数ヶ月前にイギリスでリリースされ、日本ではMSIから国内盤「コンパクト・アキュラシー」として今月(7月)発売された。要するに多々ある編集盤と同等の1枚なのだが、従来のコンピ盤と比較してMC5の音楽性をより幅広く理解してもらえる選曲に努めたことと、なるべく希少価値のあるトラックを入れるようにした。

ジャケットがボックスと全く同じなのが紛らわしい。イージー・アクションのウェブサイトによると、一応 "The Album" という(ワケがわからない)サブ・タイトルがついているものの、ジャケットには全く表記がない。「コンパクト・アキュラシー」と名付けたMSI の方が余程気が利いてプロである。デザインを変える予算がないなら、せめて画像処理か何かで色のトーンだけでも別にすればいいのに・・・、とカールトンには言わなかったが・・・。

ボックス・セットでは写真のすばらしさに驚いたが、当盤ではその一部を使用し、加えて新しい写真数枚と、ネガをそのまま掲載したページが加えられている。

曲名
Song
他収録ディスク
Other disc(s) which includes this track
録音年/場所
Year/Place of Recording
解説
1. Gotta Keep Movin' Human Being Lawnmowerのみ 1970/Detroit High Time アウトテイク
2. Baby Won't Ya ボックス・セットのみ 1970/Detroit High Time アウトテイク、フレッド・スミスによるボーカル
3. Sister Ann Babes in Armsのみ 1970/London & Detroit High Time アウトテイク
4. Over and Over Human Being Lawnmowerのみ 1970/Detroit? フレッド・スミスによる美しいインスト・アコスティック・ヴァージョン
5. Train Music (Gold) ボックス・セットのみ。ただしBabes in Arms 収録 Gold のレミックス。 1971/London ウェインがベースとピアノを弾いている。
6. Pledge Song Power Tripのみ

1970/Head Sound Studios, Ypsilanti High Time レコーディング準備中に録音したインストラメンタルの習作。
7. Tonight Babes in Arms のみ 1969/Detroit Back In the USA アウトテイク、イントロ付バージョン
8. Human Being Lawnmower The American RuseとHuman Being Lawnmowerのみ 1969/GM Studios, East Detroit Back in the USA アウトテイク
9. Looking at You Babes in Arms, The Big Bang!, Thunder Express, Vintage Years Jan '68/United Sound Studios A-Square レーベルからシングル・リリースされたオリジナル・バージョン
10. Born under a Bad Sign Power Tripのみ Sep 7 '68/First Unitarian Church, Detroit 2日間にわたって教会で行なわれたイベントでのパフォーマンス。ロブ・タイナーの鬼気迫るボーカルが聴ける。
11. I Want You Right Now Motor City Meltdown, Live Detroit 68/69, Power Trip Sep 8 '68/First Unitarian Church, Detroit
12. Motor City Is Burning Human Being Lawnmowerと Ice Pick Slimのみ Oct 31 '68/
Grande Ballroom
Kick Out The Jams のライブ録音は2日間かけて行なわれたが、これは採用されなかった方の31日録音のヴァージョン。
13. Black To Comm Power Trip, Teenage Lust, Looking At You, Greatest Hits Live, Live Detroit 69/70 Jan 1 '70/
Saginaw Civic Center
各種コンピレーションに収録されているが、ライブの出来がすばらしいので入れた。
14. Revolutionary Blues Starship, Motor City Is Burning, Black to Comm, Greatest Hits Live Jun 27 '68/
Sturgis Armory
15. Skunk (Sonicly Speaking) Sonic Revolution DVD と似ているが、ウェインのボーカルやアレンジが異なる。 Mar 13 '03/
100 Club
100クラブの公演ではオープニングだった Skunk だが、ここではフィナーレに。ロブのボーカルが続いた後で失速感は否めないけれど、新ミレニアムのMC5ということで入れた。
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