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しかし、プロデュースといってもシンクレアはほとんど何も手を加えなかった。ミキシングの事など何も知らなかったと本人が後に述べている。しかしこのシングルに関する彼のヴィジョンは明確で、2曲ともすばらしい曲だと彼はよく理解しており、なんとしてもこの音楽を多くの人に聴いてもらいたい、それもラジオを通じて、と考えていた。レコードをラジオで流すと高音域が弱くなりがちだということに気づいていたシンクレアは、特に"Looking At You" の高音部を最大レベルにまでロードしたという。レコードとしての売上は全く期待していなかったが、リリースにを決めたのは、とにかくクラブの経営者たちにバンドとしての存在感をアピールするにはレコードを出しているという事実が重要だったからだ。これは実際に功を奏し、ブッキングが増えて組織の収入増加をもたらした。"Looking At You"は、後にダムド他70年代多くのパンク・バンドがカバーしたガレージの傑作。ジャケットは、ゲリ−・グリムショウの手によるもので、中央にはマリファナの葉陰にMC5が傾倒するフリー・ジャズの巨星ジョン・コルトレーンがレイアウトされている。 |
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