These Boots Were Made For Nothing (Recorded in Jun. 1979) Missing In Action Records
MIA 001
  1. Who Do Voodoo (Thunders)
  2. I'd Much Rather Be With The Boys (Kent/Oldham/Richards)
  3. I'm Gonna Be A Wheel Someday (Bartholomew/Domino)
  4. M.I.A. (Thunders)
  5. Just Because I'm White (Thunders)
両面とも全く同じ5トラックが録音されているLPで、リリース年が不明なのだが、79年6月にスタジオ録音されたデモである。4の"M.I.A."と5の"Just Because I'm White" は、ギャング・ウォー結成後にジョニーが新たに書いた新曲。

高級紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの記事を模してジャケットに印刷されているのは、ライナー・ノーツ及びウェインとジョニーとのインタビューで、その内容がなかなか面白い。開口一番「ロックのエディターの90パーセントは、ミュージシャンになり損ねてイジケてる奴らだろ」と言い放つジョニーは自らを「ウェイン・クレイマーのグルーピー」と称した(どこまで本気かわからないけれど)。寡黙な("reticent")ジョニーと、明晰な言葉で("articulate")多くを語るウェインを対比しつつ、インタビューは進む。おそらく79年に行われたインタビューで、この時点では80年初頭に1枚のアルバムを完成させる計画であることが語られている。79年クリスマスにはニューヨークで、80年1月にはテキサスを中心にアメリカ南西部で、2月にはカリフォルニアで、春にはヨーロッパで、ツアーを行い、そこでそれまでに完成されているはずのアルバムのリリース契約がまとまるはずであることも記されていて、この時点ではまだ希望に溢れていた2人なのだった。