銃撃戦なのに 俺が手にしたのはナイフ
で やっぱりそれじゃ戦えない
タフを気取って歩いてるけど
せいぜい口先でイキがるだけ
ゴツイ鎧をまとっているけど
中身が なんか追いついてないんだよ
航空券はしっかり買って
パスポートは忘れてきたりする
銃撃戦に 俺はナイフを出しちまう
どうしても 引き分けに持ち込めない
秘密兵器が必要なんだ
いつも どこかヌケてるんだよ

すっごくイイ女がいて
完全に夢中なんだけど
圧倒的にあっちが優勢
頼むよ、なあ、って俺はひざまずく
銃撃戦に 俺の武器ときたらナイフだ
絶対他人を受け入れない時もあるけれど
俺の心 要塞の壁は
高いが薄い
窓の外を見やり
鏡を覗きこみ
おまえの眼の中を見つめる
俺はここだよ 見えないのかよ

銃撃戦に 俺が手にしたのはナイフ
俺にもチャンスはあるのかな
大空を 鷹といっしょに高く舞うことが
ダンスの相手に 選ばれることが
この人生には雨も降らない
そのくせ溺れそうなんだ
水を掻きわけるのは もう疲れたよ
だから助けてくれよ

銃撃戦に 俺はナイフで臨んだ
ニュートラル・ゾーンを過ぎるところさ
俺の墓石には
楯とヘルメットが彫られてる
それが俺の紋章
どうしても わからなかったな
これが俺の持ち札か?
それともこれが 俺の恐れるものか?
銃撃戦に 俺が手にしたのはナイフ
どうしても 引き分けに持ち込めない
秘密兵器が必要だ
あと少し足さないと
秘密兵器が必要さ
あと少し
あと少し必要なんだ
あと 少し


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