溺れてゆく
使い古された嘘の濁流に呑み込まれ
もがき 苦しむ
清廉なる美が残骸と化した 難破船の地獄にも入れず
押し流されてゆく 
闇と懐疑の潮流を

そして
裏切りを知る
恐れと嫌悪の迷路の中で


空っぽな知性の 形式だけの激怒が
俺らを封じ込める
おのれの金切り声で 耳も聴こえず 自ら盲目を選んだ者が
俺らを定義する
門で待つ 退化した者 芸術の破壊者が
俺らの身体を汚す
待つのは拷問 告白させられ
俺らは陵辱される


だが この世ならぬどこかに
希望がそびえ立ち 自由が鳴り響く
暁の彼方
鷲は高く舞い上がり

気高き塔が
全てのつまらぬものの 頭上高く屹立し
俺らを導いてくれるはず
海賊の王の領土へと


いつか 何とか 俺らは戻ってくる


鎖に繋がれ
需要の車輪に縛り付けられ
束縛される
だが 昔の反逆の 誇り高き理想は忘れない
自己破壊という 暴虐と争乱からの逃げ道
それもない

だが俺らは生き残ったぜ
闘争が栄光を勝ち取るのを見たからだ


だから 俺らはきっと戻ってくる


海賊の王のように


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