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ミック・ファレンを聴くといつも思うのだが、この人が作る音の世界というのは、どうして常にこうもコンテンポラリーなのだろう。常々宇宙に眼を向けているから?彼が書く小説にも共通して言えるのだけれど、その荒唐無稽さが、とてつもなくスタイリッシュなのだ! 5. Three Headed Lobster Boy は、ザ・デヴィアンツの第1作、"Ptooff!" 収録の"Nothing Man" や"Garbage"にも通じる悪意。ファレンはゴジラ、モスラなどの円谷作品が大好きで、ロブスター・ボーイをいじめる邪悪な2人のビキニ・ウーマンが、ザ・ピーナツの悪女バージョンなのがおかしい。(モスラにおけるザ・ピーナツのモチーフは、ファレンの最近の作、ドアーズのジム・モリソンによる死後の世界の大冒険を描いた "Jim Morrison's Adventures in the Afterlife にも出てくる。)ウェインは赤字のトラックでギターを、緑字のトラックでベースを弾いている。「地下室でじっと/倒錯を夢見る」God's Worst Nightmare のアレンジの怪しさはタダモノではない。 呟くようなウェインのベースがきいている。ジャック・ランカスターのトランペットとサキソフォンのカッコよさは絶品。 |
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