余談だけれど、当シングルが最初にオンラインのオークションに出た時、逃してしまい後でひどく後悔した。が、その後だいぶ月日が経過してから再び異なるセラーが出しているのを発見した。ところが今回はアリン直筆のメモが付いてしまっていて、そのため競売価格が3倍くらいに跳ね上がっている。特に彼のファンでもなくパンク関連のコレクターでもないので、メモには全く関心はなかったが、次に巡り会えるのがいつやも知れず、結局思いきって競り落とした。メモは、ジェフなる人物に当盤を郵送する際に書かれた送り状で、ロック雑誌ゴールドマインにレビューを載せてくれと依頼している。「オリジナルMC5の5分の2」という言い方は . . . 好きである。
1980 Orange Records
ORA-69
A: Gimme Some Head
B: Dead Or Alive
G.G. Allin: Vocals
Rob Basso: Guitar
Wayne Kramer: Lead guitar, vocals
Alan Chapple: Bass
Dennis (Machine Gun) Thompson: Drums
Produced by David Peel
ニューヨークのドリームランド・スタジオで録音されている。レコードの両面に "Special Thanks To The MC2" と印刷されていて、超過激なパフォーマンスで知られるアリンだったが、MC5とその音楽に対してはリスペクトを抱いていたことがうかがわれる。これまでアリンの音楽を聴いたことは1度もなかったし、排泄物にまみれたパフォーマンスで知られた人だったから、メチャクチャな音を想像して針を落としたが、意外にちゃんと(?)していた。両面スリー・コードのイカニモなパンク・ロックで、タイトなリズムにウェインのソロが乗っかった疾走感はなかなか。