Forever's a Long, Long Time (1997) PolyGram Records POCP-7218
  1. Once Upon A Time in Detroit
  2. I Ain't Got Nothing But Time
  3. Never Again
  4. Excuse Me, Colonel. Could I Borrow Your Newspaper?
  5. Detroit In A Time Upon Once
  6. Forever's A Long, Long Time
  7. You've Been Having A Rough Night, Huh?
  8. Lost on the River
  9. A Big Poem about Hell
  10. I'm So Tired of It All
1997年ドン・ウォズのプロデュースでポリグラムからリリース。ウェインは赤で示した2曲でギターを弾いている。"Orquestra Was" (オーケストラ・ウォズ)として参加しているアーティストは、ハービー・ハンコック、テレンス・ブランチャード、シーラ・Eなど相変わらずの豪華多彩な布陣。アルバム全体が、ある失意のギャンブラーの物語仕立てになっていて、同時に、カントリー・ウェスタンの伝説的大スター、ハンク・ウィリアムスへのトリビュートになっている。H. ウィリアムスは、20代前半でスーパースターとなりながら、結婚に失敗しアルコールとドラッグに溺れて29歳の若さでこの世を去った。国内盤に付されている今野雄二氏の解説によると、インストのトラック以外の5曲は、歌詞がウィリアムス作で、それにウォズが曲をつけたのだそうだ。

本作はさらに15分の短編映画にもなっていて、ロバート・レッドフォード主催の恒例サンダンス映画祭で発表された。プロデュースはフランシス・フォード・コッポラ。ドン・ウォズと言えば、1995年のグラミー賞でプロデューサー・オブ・ジ・イヤーに輝いたアメリカを代表する音楽プロデューサーだから、彼の周辺には常にゴージャスな人々が集まるのである。