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1997年ドン・ウォズのプロデュースでポリグラムからリリース。ウェインは赤で示した2曲でギターを弾いている。"Orquestra Was" (オーケストラ・ウォズ)として参加しているアーティストは、ハービー・ハンコック、テレンス・ブランチャード、シーラ・Eなど相変わらずの豪華多彩な布陣。アルバム全体が、ある失意のギャンブラーの物語仕立てになっていて、同時に、カントリー・ウェスタンの伝説的大スター、ハンク・ウィリアムスへのトリビュートになっている。H. ウィリアムスは、20代前半でスーパースターとなりながら、結婚に失敗しアルコールとドラッグに溺れて29歳の若さでこの世を去った。国内盤に付されている今野雄二氏の解説によると、インストのトラック以外の5曲は、歌詞がウィリアムス作で、それにウォズが曲をつけたのだそうだ。
本作はさらに15分の短編映画にもなっていて、ロバート・レッドフォード主催の恒例サンダンス映画祭で発表された。プロデュースはフランシス・フォード・コッポラ。ドン・ウォズと言えば、1995年のグラミー賞でプロデューサー・オブ・ジ・イヤーに輝いたアメリカを代表する音楽プロデューサーだから、彼の周辺には常にゴージャスな人々が集まるのである。 |
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