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ウェインは赤字で示したトラックでギターを弾いている。 "Disgruntled Employee" ではファレン書記長が「不満分子」の労働者を歌う。コルクホウン顔負けのウェインのギターのヒシャゲ方は並み大抵ではない。それにしても当たり前のように聴いてしまうが、このリズムとスピードのスポークンワードの楽曲を、しかもライブで、これだけキメるためには一体人間としてミュージシャンとして、どれだけの経験が必要なのだろう。4はメロウでハードボイルドなナンバー。ランカスターのサックスとウェインの卓越したソロが聴ける。"Give the anarchist a cigarette?" - 歌の最後を締めくくるこんなカッコいいフレーズはファレンならでは。本人も気に入ったのか、あるいは著書が先なのか、60/70年代の追想をまとめた最新作のタイトルはこれである。 "Memphis Psychosis"だが、ファレンはプレスリーの熱狂的信奉者で数冊の著書もある。彼のサイファイ・ノベルを彷佛とさせるストーリーを持ったユーモラスなスポークン・ワードの歌で、マタドール姿の売人が登場するわ、モノリスは出るわで、ウェインのフラメンコ風アレンジのリフが何だかおかしい。 |
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