ブログとSNSに席巻され、ウェブサイトとして存在しているものはMC5 Japan と同じくひっそりしたサイトが多い。なくなってしまったサイトもずいぶんあり、ブログやFacebook に変ってしまったのだろうと思う。かなり前から同じURLで存続しているサイトを見ると、何だか懐かしい古書を見つけたような親しみを感じる。

英語のサイト Websites in English
Industrial Amusement

ウェイン・クレイマーが設立したレーベル、Industrial Amusement のウェブサイト。「Videos」 で、ウェインが2014年4月にリリースしたフリー・ジャズの新アルバム、「Lexington」のメイキングの模様や、ライブ映像、参加ミュージシャン(ダグ・ラン他おなじみの顔ぶれ)のインタビューなどが見られる。

PledgeMusic

ウェインは新作 Lexington の制作にあたり、PledgeMusicを全面的に活用した。ウェインが提供するアイテムは一見の価値あり。何とウェイン・クレイマーからギター・レッスンを受けたり、ライブに呼ぶこともできるのである。

Michael Davis 

今は亡きマイク・デイビスのブログ。このように故人のブログがそのまま残っているのを見るのは本当に寂しいものだ。2011年3月15日には東日本大震災について記されている。

Svengirly Music Inc. 

マイク・デイビスの夫人、アンジェラが代表を務めている。マイク存命の頃は、若いバンドのプロデュースなども行なうアーティスト・マネジメントの会社だったが、今ではMC5アイテムの販売が主力だろう。キャップやリスト・バンドが買える。

Dennis Thompson

盛りだくさんなデニス・トンプソンのブログ。かつてのバンド・メイト、ロン・アッシュトンやデニツ・テックの写真も多数。

LOUDER THAN LOVE - The Grande Ballroom Story

MC5の活動拠点だったグランディ・ボールルームのヒストリーを描いたドキュメンタリー映画。(以前Facebook上に公開された情報の対訳はこちら)企画倒れに終わるのだろうと思っていたら、お見それしました、きちんと完成して、フィルムフェスティバルでいくつも賞など取って各地で上映もされていた。

トレイラーはとてもよくできていて、その中のインタビューで2番目に登場するTom Wright [Grande Manager ]という人は、ティーンエジャー時代イギリスで過ごし、ピート・タウンゼントのルームメイトで、両親と友にアメリカに引っ越す時レコードのコレクションをそっくりピートに譲り、ピートはそれを聴いてブラック・ミュージックに目覚めバンドを結成・・・というロック史の隠れた重要人物です。(こちらで)

Motor City Music

ミシガン州のレーベル、モーター・シティー・ミュージック。かつてはロブ・タイナーのバンドやデトロイト・ロックのエネルギーを伝承する地元バンドのリリースを手掛けていたが、現在ではレーベルとしてのビジネスは行っていないらしい。ウェブサイトもすっかり模様替えしてアーカイブ化されていた。1960年代後半〜70年代前半にデトロイトで行われていたコンサートの内容が記されていて貴重。何気にイースタウン・シアターの1969年11月などを開けば、11日&12日:ジェファーソン・エアプレーン/キング・クリムゾン・・・こういう対バンが日常的に行われていたのだと、あらためて当時のデトロイト音楽シーンの奥深さを実感。

Funtopia

ウェイン・クレイマーの同志、英国ロック界が生んだ鬼才にして奇才、ミック・ファレンのトリビュート・サイト。一度ハマるとそれこそヘヴィー・ドラッグのように中毒になってしまう不思議な魔力の持ち主。3回来日している。

MC5 Gateway

フランスはニース在住、フランソワのサイト。圧巻のディスコグラフィー、驚異のフライヤー/フォト・コレクション等々、その膨大な情報量にはただただ圧倒される。MC5トリビュート・サイトの横綱。

Emil Bacilla's Home Page

エミル・バシラは、ロブ・タイナーの幼ななじみで親友だった。ロブと共にリンカーン・パーク界隈で初の「ビートニク」だった人である。MC5初期の貴重な写真の数々を撮影したのがこの人。一番上 の行をクリックすると見られます。

Alive Natural Sound Records

Total Energy Records はもともとジョン・シンクレアが設立したレーベルで、MC5、アップ、ラショナルズなどのリリースを手掛けていた。やがてAlive/Total Energy となり、さらにAlive Natural Sound Records となった今もMC5、ウェイン・クレイマー、ミック・ファレン、サン・ラ他、MC5とデトロイト周辺のリリースを多く行っている。ミッシェル・ガン・エレファントにも早くから注目していた海外レーベルであり、Contactのページで店内を巡るビデオ中、突如TMGEのデカいポスターが登場するところが泣ける。

Deniz Tek's Home Page

MC5/ウェイン・クレイマーの朋友、デニツ・テックの公式サイト。Dodge Main レコーディングの詳細なども記載されている。音楽の仕事がオフな時、彼は自らヘリコプターを操縦して現場に駆けつける救急救命医として活躍しているのだ。白衣が似合いそうな知的雰囲気漂うハンサム・ガイ。

Gary Grimshaw

MC5のポスター・アーティストだったゲリー・グリムショー。2014年1月に67歳で亡くなり、生前存在したウェブサイトは Under Constructionのままである。作品を販売するウェブサイトがあり、彼の名前を大々的に掲示していながら、その作品群を一覧できるようなページはなく、巧妙に他の作品の売り込みに誘導するような欺瞞的匂いがするので、ここでは紹介しないことにした。代わりに現時点(2015.8)での画像検索結果を表示してみたがどうだろう。ロックの歴史を彩る美しいポスターの数々が、かつてロックは総合芸術だったことを物語る。

The Archive

60年代/70年代にイギリスで行われたロック・フェスティバルに関する情報を豊富に提供している。作者はそれらのフェスティバルに実際数多く参加していた。当時そういう人は完全にアンダー・グラウンドなアウトローである。その気概は今も健在、しばらく前まで表紙には「自分は、マイクロ・ソフト社の世界戦略に屈服してイクスプローラを使用することを拒否する。よって当サイトはネットスケープでの表示に最適化されている。」などというアッパレなことが書かれていた。MC5が1970年に出演した Phun City Festival の詳細もここで。

日本語のサイト Websites in Japanese
Captain Trip Records (Japan)

Their releases include Rob Tyner, Wayne Kramer, Mick Farren/The Deviants, and a solo album by Andy Colquhoun (Pick-up The Phone America!), which can be purchased from this site. (They have "English" page.)

南小岩のサイケデリック・ゲリラ、キャプテン・トリップのサイト。ロブ・タイナー、ウェイン・クレイマー、ミック・ファレン/ザ・デヴィアンツ、アンディ・コルクホーン(ファレンのギタリスト)関連が集められる。

Sun Ra 生活

MC5に計り知れない影響を与えたサン・ラー。興味はあるけれど、どこから手をつけてよいのかわからない・・・という人向けの入門ブログ。更新はほとんどないようですが、手のほどこしようがないサン・ラーへの入口として。

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